蟹座の水星♋
スー・トンプキンズ著 「コンテンポラリー・アストロロジャーズ・ハンドブック」より抜粋
咲耶まゆみ訳 完全翻訳本「西洋占星術ハンドブック」はこちら
情報を記録することを好んだり、そのような欲求を持つことがある。そのために、日記作家や博物館・美術館等の館長に優れた配置となる。講義の記録者もありえる。なぜなら物事の再生や過去の再現、物事を振り返れるようにしたいという欲求があるからだ。歴史に対する興味関心もよく見られる。記憶に感触が相伴うこともあり、ここに水星を持つ人によっては手で感じることを好む。蟹座水星アセンダント(つまり、非常に強い配置)を持つある有名俳優は、女性の乳房(蟹座)の扱い方に悪評を持っている。
この配置は商売(水星)、食事と世話(蟹座)の組み合わせであることから、料理店主に良い。また母親像と語りたいという欲求を持つ場合もある。ここに水星を持つ人の多くは他者にとってこのような役割を果たす。気遣い、思いやりのある話し手になりえることも示唆される。しかしながら、事実を受け止めたり、伝えたりすることに関しては感情によって歪曲されることもあり、私的体験が、本人が気づくことさえもなく、データ解釈に対する態度に作用する場合もある。