Academy of Astrology Japan

宇宙の旅人

咲耶まゆみ

太陽と月を両親に持つ地球に転生している私たちはみんな勇敢な旅人だ。

忘却のベールに覆われた高密度物質の地球に転生し、地球密度体を生き抜くために必要な自我・エゴを形成し、さらに本来全体性にある光の存在である自分を思い出し、自我を手放し故郷のワンネスの光に戻るという旅をしている。しかも、地球上で肉体を持っているうちに。

地球はユニークな環境の中で霊性を改めて見つけ出す新しい冒険の場だ。物質的・3次元的観点から見ると、私たちはみんな骨と灰を地球に返した先祖たちの子孫。地球にも太古からの独自の神秘や謎が眠っている。地球を旅する中で私たちはそれらを振り返り、神聖さとつながり、魂の記憶を呼び覚まし、感情や傷を癒す体験もする。

自分で選んだ旅であるにも関わらずこの旅路では、最初は誰もが程度の差はあるものの、喜びと共にしんどさも経験する。何しろ、旅人たち全員で共創したあらゆる制約(肉体、死、時間、良い悪いのジャッジ等)の幻想の中で、両親、兄弟、学校、社会で刷り込まれた信念を、正真正銘の自分と一致していないことを示す心の痛み(自己否定、トラウマ、怖れ、疑念等)を手掛かりに手放して、癒してより心地の良い自分(光)と自由を取り戻す工程だから。バシャールはこれを「アクロバット的」と表現していたが、他の銀河や星が「え~っ!そんなことやっちゃうの!?」と驚き、注目している難行なのだそうだ。

でもこれを成し遂げたら、きっと私たちは、太陽を太陽系の中心的天体としてみるのではなく、宇宙に存在する1000億以上の恒星のひとつとして、その純粋な光を放つことが宇宙全体の調和に貢献することだと感知できるようになるのだろう。

ただ、嬉しいことに帰郷に特別なワクチンや許可証はいらない。必要なツールは信頼と、勇気、専心と、自分へのたっぷりの愛情(これがほとんどの人が一番苦手とする)だ。

今、地球は宇宙と団結してあの手この手で様々なしかけで私たちの記憶を呼び覚まそうとしているように思える。がらりと変わった社会を背景にして余計な観念(特に怖れ)を浮き彫りにさせて気づかせようとしているように見える。

一方、今まで主導権を握って私たちの身体や物質面を支配していた自我は自分も振り落とされることを怖れて、あらゆる手段を使って今までの観念や信念を維持させようとしているようだ。思考と結託して過去に体験した大失敗を思い出させて「ほら、だからやめた方がいいよ」と囁くかもしれない。あるいは身体と共謀して不調を感じさせるかもしれない。あるいは自我と同じ波長の人を引き寄せて仲良くさせて説得しようとするかもしれない。

そこで、今までの経験値で判断し行動するか、あるいは視点と意識を上げて故郷に帰るか帰らないかの選択権が与えられる。この地球全体が大きな変動を体験する中、中途半端や、どっちつかず
の状態は許されない、というよりも、かえって辛さが増す。

何にどこに眼差しを向けているか、自分の意識に眼差しを向けてみよう。それがこれからの旅の標識になる。方向が分かったら信じて進んでいこう。この山羊座ステリウムはそのために自分と向き合う静寂な時間を与えている。この時間を受け取ったら深呼吸して自分に問いかけてみよう。正直さをもって。

義務感からこれをやっているのか?
認められるためにやっているのか?
他に選択肢がないと信じているからやっているのか?

辛さや痛みを覚えたら何度も問い直そう。後で辛くなって引き返したいと思わないように。
その時の痛みはさらに増しているだろう。
そして航路を決めたら、振り向かずにそのまま進んで、選んだ道で上手くやっていこう。

今までの延長線を進んでもよし。
今までと全く違う新しい道を進んでもよし。
自我に操縦させ続けるのもよし。
魂に操縦を変わってもらうのもよし。
何を選ぶにせよ、それを称えよう。
また違う道を選んだ仲間がいても祝福しよう。

一番辛いのは、板挟みになること。選べないこと。
まだ航路を決められず、辛さを抱えているのなら、その痛みの根幹を探ろう。
誰かの助けを求めてもいい。
同じ経験をした人は沢山いるから。

自分のホロスコープも見てみよう。
まずは太陽から。
そのサイン、ハウスを見て、呼吸をして繋がってみよう。
あなたが地球上であなたしか放てない光を輝かせるためにはどの道を歩んでいったらよいだろう。太陽は自我を象徴するが、円の中心に点が打たれた太陽の記号は、霊性と永遠を表す。本来私たちは霊性(スピリチュアル)で、永遠の光の存在であることも象徴している。
この時間と空間という幻想の仕掛けを施した惑星地球で、あなたはどの太陽の側面を主役にして生きていくのだろう。

地球は地のエレメント。時間がかかることもある。正直になって、光とつながっているハートを感じて、信じたことにコミットして進んでいこう。
金星と火星に創造性を、木星に将来のビジョンと英知を、土星に忍耐と持続性を授かりながら。

アストロファミリー集まれ!
11月14日(土)開講 オンライン参加可!AOAJ養成スクール基礎コースモジュール1
詳細・申込はこちら→

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

咲耶まゆみのコラム Mayumi Sakuya’s article

クリスチャン・コノグ先生のコラム Christian Koenig’s article

ロッド・チャン先生のコラム Rod Chang’s article

メラニー・ラインハート先生のコラム Melanie Reihnhart’s article

スー・トンプキンズ先生のコラム Sue Tompkins’ articles

ブライアン・クラーク先生のコラム Brian Clark’s articles

ダービー・コステロ先生のコラム Darby Costello’s articles